新しい選手が冬に移籍し、新シーズンが開幕したことで、これから活躍しそうな選手たちに期待が膨らんでいると思います。そこで、今回はJリーグで個人的に「期待する若手選手」にピックアップして紹介したいと思います!今回は、人数が多いのでFW、MF、DFの3回に分けて投稿します。
*あくまで個人的な分析などをまとめているので、もし不足なところがあれば、お問い合わせフォームからご意見頂けると幸いです。
*通算成績=リーグ戦、カップ戦の合計
*2002年1月1日以降(21歳以下)
FW(攻撃/フォワード)
マルセロ・ヒアン
マルセロ・ヒアン(Marcelo Ryan)ことマルセロ・ヒアン・シウヴェストリ・ドス・サントス(Marcelo Ryan Silvestre dos Santos、2002年6月8日~)
ブラジル出身。サガン鳥栖所属。188cm。通算29試合4ゴール3アシスト(2023)
攻撃:前にスペースがあると強引に持ち運べるフィジカルとテクニックを持つ。背も高いのでポストプレーもでき、味方が活きる。常にというわけではないが、クロスの場面でも相手の背後をとり、死角を有効活用している。ライン間でフリーになって、ボールをもらいに来てくれ、パスの選択肢を増やしてくれ気が利く。パスの精度もバウンドしない、味方が受けやすいスピードで出す。パスを受けるときには、直前に首振りで相手の立ち位置を把握して、逆サイドにドリブルを仕掛けていくなど、プレーが止まりにくい。クロスの初期配置も良い。ボールが流れて、相手のディフェンスが手薄になりやすいファーにとることが多い。90分集中力が持たない。後半になるとバテて普段失わないボールでもロストすることが増える。
守備:平均点はとれている。必要に応じて前プレ、プレスバックもする。相手のポジションを迂回しパスコースを消しながら前プレをかける、フィジカルを活用してアグレッシブに相手を潰しにいくプレーはあまり見られない。
2022~ ECバイーア/横浜FC
2024~ サガン鳥栖
鈴木 章斗
鈴木 章斗(すずき あきと、2003年7月30日~)
大阪府東大阪市出身。湘南ベルマーレ所属。180cm。通算37試合10ゴール1アシスト(2023)
攻撃:首振りで周囲の状況確認を行うので、周りの選手を活かし、ポジションがかぶったりすることも少ない。相手の間を通すパスの精度や抑えの効いたミドルシュートが打てる。裏抜けの意識はある。助走をつけて相手の最終ラインに飛び込めると、相手もマークがつきづらくなる。相手の最終ラインで前残りしがち。セカンドボール狙いなら、味方がペナルティエリア外からクロスやシュートのアクションを起こしたときとポジションの区別をつけると良い。パスを出すとき、相手に側対(横向き)した状態でだしてしまう。側対した状態だと相手のプレスや味方へのパスコースが限定されてしまう。進行方向にヘソを向けた状態でドリブルしていくと、相手はプレスをかわされるのが嫌でディレイしたり、味方へのパスコースを維持できる。
守備:プレスの切り替えも早く守備に貢献してくれる。誰にマークするべきかの判断はまだ改善がいる。相手のパスコースを読んで、最短距離で通させないためにはどこのポジションに移動する必要があるかの判断力が必要。またはディフェンスに指示を出せるコミットメントを高める。
2022~ 湘南ベルマーレ
小見 洋太
小見 洋太(こみ ようた、2002年8月11日~)
埼玉県さいたま市北区出身。アルビレックス新潟所属。U23代表。169cm。通算39試合3ゴール2アシスト(2023)
攻撃:攻撃時、セットプレーでもデコイのような役割にまわることが多い。ヘッドダウンせず相手に正対してドリブルを仕掛けていくので、相手はディレイせざるをえない。ワンタッチで前を向けるので、パスやドリブルなどの次に対しての予備動作が少なくて良い。今は人に照準を合わせているが、三人目の動きを予測してスペースにパスを出せるようになると決定機を増やせるだろう。
守備:守備の切り替えは早い。前プレの意識が高く、二度追いしてプレスをはめにいける。プレスバックにはいくが緩い。首振りでフリーの相手を認知はしているが、自分がロックにいくかの判断は出来ていない。体格差のある相手に苦手意識も感じる。
2021~ アルビレックス新潟
樺山 諒乃介
樺山諒乃介(かばやま りょうのすけ、2002年9月17日~)
大阪府出身。サガン鳥栖所属。171cm。通算30試合4ゴール1アシスト(2023)
攻撃:両足蹴れるのでユーティリティー性が高い。進行方向にヘソを向けて相手の逆をつく。相手にヘソを向けている状態だと、相手は不用意にプレスしてかわされるのが嫌なのでディレイせざるをえない。1対1で上半身を上げた状態を保つので、周囲の状況を把握できプレーキャンセルしやすい。ドリブルでボールタッチが大きくなりやすい。ヘソ下からボールを出さないように意識すると、相手もカットしづらいのでディレイするか、潰しにいって止めるかと、プレーが限定される。
守備:パスコース切りながらプレスバック。WG突破対策で味方サイドバックと協力しながら二枚組む。自陣ペナルティエリア内で守備がふわふわしてる。自分は誰につくべきかの瞬間的な判断がまだ遅い。これから、どういう所にマークつかれると嫌かの経験と味方とのコミットメントを上げていきたい。サイドで守備をする際に、手を後ろで握ってしまうのはあまり推奨しない。細かい話になるが、握ってしまうと手の方にも意識が向くため力んでしまい、その後の動作がずれ遅れてしまう。どっちにしろ走り出すときに手を離すので、組まずに後ろに添えるだけが一番好ましい。
2021~ 横浜F・マリノス/モンテディオ山形
2023~ サガン鳥栖
俵積田 晃太
俵積田 晃太(たわらつみだ こうた、2004年5月14日~)
神奈川県出身。FC東京。身長:175cm。通算35試合2ゴール3アシスト(2023)
攻撃:足速くフィジカルが強い。裏抜けの意識もある。ライン間で待ってからクロスの上がるタイミングで、助走をつけて飛び込んでいける。ドリブル時にしっかり相手に正対している。しかし、距離詰められる中で焦ってシュートまでいってしまう。フィジカルが強い選手なので、ボールをもらった後に前線でタメを作るプレーが増えると、スタメンにも定着していけるだろう。
守備:守備意識は普通。プレスバックはいく。最終ラインに戻って守備に入るのは良いが、はがされた後にマークにいくのを粘らないときがある。前線からのプレスを積極的にいき、プレッシャーをかけて相手の攻撃陣を焦らせ、ミスを誘いたい。首振りが少ないので裏ケアができていない。首振りで周囲を把握し、攻守においての状況判断(スペースの確保、相手パスコースの限定など)を高めていきたい。
2014~ ARTE八王子FCジュニア
2017~ FC東京(U15むさし)
今回は、Jリーグで活躍する若手選手を中心に紹介していきました。FWは得点に直接関与することが多く、良い意味でも悪い意味でも目立ちます。クラブで重宝される選手というのは、味方との共有力が高く、攻守においてどの行動が優先順位が高いかを考えられる選手だと思うので、それを教えられる大人が若手選手の周りに増えていくことをJリーグには切に願っています。期待の若手選手をウイイレ(イーフト)やFIFAなどのゲームで使ってみると楽しみの幅が広がるので、よかったらこのサイトを参考にしてみて下さい!最後まで読んでいただきありがとうございました!
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