8月からプレミアが開幕しましたね!新しい選手が移籍してくることで、これから観られる試合に期待が膨らんでいると思います。そこで、今回はプレミアリーグで個人的に「期待する若手選手」に注目して、パリ世代を中心にピックアップしてご紹介します!(チェルシーFC)
*あくまで個人的な分析などをまとめただけなので、もし不足なところがあれば、お問い合わせフォームからご意見頂けると幸いです。
*通算成績=リーグ戦、カップ戦の合計
*2001年1月1日以降に生まれた選手(パリ五輪の時点で23歳以下)
コール パーマー
コール・ジャーメイン・パーマー(Cole Jarmaine Palmer、2002年5月6日~)
イングランド・ウィゼンシャー出身、チェルシーFC所属、ポジションはミッドフィールダー(MF)、190㎝、通算25試合出場1ゴール1アシスト(2022~23)
両WGできるユーティリティ性の高い選手。相手に向かってドリブルをし、パスコースを限定させない。相手ディフェンスの間にあるスペースを見逃さない。味方が相手の裏を走りだしていたら精度の高いスルーパスを流し込み、いなかったら自分でボールをそこに持ち運んで縦への推進力を魅せる。シュートやパスの時の動きに無駄がなく、キック精度も高い。
2020~ マンチェスター・シティ
2023~ チェルシーFC
ブノワ バディアシル
ブノワ・バディアシル(フランス語: Benoît Badiashile、2001年3月26日~)
フランス・リモージュ出身、チェルシーFC所属、ポジションはディフェンダー(DF)、194㎝、通算27試合出場3ゴール(2022~23)
SBもこなすことが出来る器用さをもちながら、基本的にはCBをメインにプレーする。恵まれたフィジカルを持ちながら、スピードを活かしたDF能力は素晴らしい。空中戦はもちろん、地上戦でも圧倒的な対人守備の強さで相手の攻撃の芽をつぶす。必要があればアグレッシブに、インターセプトやタックルを狙う姿勢は、彼の強みでありチームのポゼッションを維持するうえで助けになる。コーナーキックなどのセットプレー時には、相手の標的になると当たり負けしない体の強さからゴールを決めることもでき、ストライカー顔負けの落ち着きを見せることもある。左利きでパス精度も高い。
2018~ ASモナコ
2023~ ASモナコ/チェルシーFC
エンツォ フェルナンデス
エンツォ・ヘレミアス・フェルナンデス(スペイン語: Enzo Jeremías Fernández、2001年1月17日~)
アルゼンチン・ブエノスアイレス出身、チェルシーFC所属、ポジションはミッドフィールダー(MF)、178㎝、通算51試合出場4ゴール9アシスト(2022~23)
どんなに厳しい状況でもチーム全体を鼓舞し続けるモチベーター。ロングキックが上手い。サイドバック裏やポジションを降りたところから、逆サイドに展開できるフェードキックを持っている。だが、ロングボールが得意なせいで、無理なボールをつけることがある。そして、スルーパス。相手MFの前でボール持った時に、2列前まで精度の高いスルーパスを出せる。守備ではがされやすい。守備のコースの切り方や寄せ方がいまいちで、足が後ろに流されやすく、足の回転数も多くないなどのアジリティの低さからはがされやすい。そして、ポジショニングに改善の余地がある。ボールを貰いにいきすぎるため、ポジショニング取りで降りすぎてしまう。
2019~ リーベル・プレート
2020~ デフェンサ
2021~ リーベル・プレート
2022~ SLベンフィカ
2023~ チェルシーFC
ミハイロ ムドリク
ミハイロ・ムドリク(ウクライナ語: Михайло Петрович Мудрик, ラテン文字転写: Mykhailo Petrovych Mudryk, 2001年1月5日~)
ウクライナ・ハルキウ州クラスノフラド(ウクライナ語版)出身、チェルシーFC所属、ポジションはフォワード(FW)、175㎝、通算35試合出場10ゴール10アシスト(2022~23)
爆発力のあるスピードが持ち味。カットインやドリブルで、瞬間的にスピードのるときの加速力がある。ウイングの選手がボール持った時の走りだしがとても鋭い。足の回転数も高く、スピードを活かして味方とワンツーで入って崩すプレーも多い。しかし、瞬間的なボールの収めかたの粗さやスピードを上げすぎるのが難点。スピードにのりすぎて、ボールが足から離れやすく、相手を見ながらプレーできないため相手との球際が発生し、引っかかりやすい。ファジー(DFラインに仕掛けやすい)の位置が高すぎたり、ボールを味方にあずけた時の走り直し方などの共有力の低さが目立つ。今後改善するべき点は、守備でサボりがち(これに関してはチーム自体に原因がありそう)、ドリブルに波がある、ショートパスがずれやすいところ。
2018~ シャフタール・ドネツク
2019~ アルセナル・キエフ
2020~ デスナ・チェルニーヒウ
2021~ シャフタール・ドネツク
2023~ チェルシーFC
ノニ マドゥエケ
ノニ・マドゥエケ(Noni Madueke)ことチュクウノンソ・トリスタン・マドゥエケ(Chukwunonso Tristan Madueke、2002年3月10日 – )は、イングランド出身のサッカー選手。チェルシーFC所属。ポジションはフォワード(FW)、182㎝、通算21試合出場3ゴール(2022~23)
基本的に右ウイング(RWG)を務めることが多い。パワフルなドリブル、高いフィジカルとスピード、そして足元の器用さを活かして強引にチャンスをつくる。左利きという、他との違いを活かして右サイドからカットインをすると、弧を描くようなシュートから力強いシュートを用いて得点を狙っていく。
2019~ ヨングPSV
2020~ PSV
2023~ チェルシーFC
ニコラス ジャクソン
ニコラス・ジャクソン(Nicolas Jackson、2001年6月20日~)
ガンビア・バンジュール出身、チェルシーFC所属、セネガル代表、ポジションはフォワード(FW)、188㎝、通算38試合出場13ゴール5アシスト(2022~23)
動き一つ一つに賢さのあるプレーをこなす。プレスのかけ方やコースの切り方が絶妙で、フィジカルと足元の器用さがある。相手からのプレス回避も上手い。ただ、前までは裏抜けの時に助走をつけられるため相手DFとの間にずれを生み出せたり、相手MFとDFの間でDFが自分に食いついてきた時の裏抜けが得意だったのに、直近の試合ではライン上から駆け引きしてしまうことが多い。もう少しポイントを下げて待てれば、ビジャレアル時代のように決定機も増える。
2018~ カサ・スポルト
2020~ ビジャレアルB/ミランデス
2021~ ビジャレアルB/ビジャレアル
2023~ チェルシーFC
レスリー ウゴチュク
レスリー・チムアニャ・ウゴチュク(Lesley Chimuanya Ugochukwu、2004年3月26日~)
フランス・レンヌ出身、チェルシーFC所属、ポジションはミッドフィルダー(MF)、191㎝、通算35試合出場1アシスト(2022~23)
フィジカル、タックル、推進力、この3つが持ち味。恵まれた体格でボールをヘソ下でキープし、アグレッシブさと足の長さを活かしてプレスをかけにいく。そして、フィジカルと速さを利用して、わざとドリブルを大きくし、相手を引き付けてから縦の推進力でぶち抜くプレーが多くみられる。フェードキックでボールを散らせる器用さもある。しかし、判断力あんまり。ななめにボールを移動させて相手のプレス選択を惑わせたり、自分の進行方向にヘソを向けた状態で逆をつくなどの個人戦術がまだ乏しい。そのため、オンザボールでの動き出しやタックルした後のプレー選択の幅を広げられることが成長のカギになる。
2020~ レンヌⅡ
2021~ レンヌ
2023~ チェルシーFC
チュクエメカ
カーニー・チブエゼ・チュクエメカ(英語: Carney Chibueze Chukwuemeka、2003年10月20日~)
オーストリア・ブルゲンラント州アイゼンシュタット出身、チェルシーFC所属、ポジションはミッドフィールダー(MF)、187㎝、通算17試合出場(2022~23)
ライン間での動きがよく、エリア内での味方との共有力が高い。細かいドリブルやスルーパス、視野の広さを武器にし攻撃参加を得意とする選手。改善する点としては、ボールを離すのが遅い。相手をひき付けるための戦略であるならまだしも、持ちすぎて相手のプレスにつぶされやすい。フィジカルを中心にトレーニングを行う必要があるだろう。そして、守備の緩さも目立つ。これもフィジカルが共通して要因になるが、問題はプレスの寄せ方だろう。相手の背後から刈り取るプレーはみられるが、強いチームになればなるほど、そんな状況は生まれない。したがって、プレスをかける時にはまず相手のパスコースを事前に首を振りながら確認し、並行して寄せにかかることを意識することが大切になってくるだろう。
2021~ アストン・ヴィラ
2022~ チェルシーFC
アルマンド ブロヤ
アルマンド・ブロヤ(Armando Broja、2001年9月10日~)
イングランド・スラウ出身、アルバニア代表、チェルシーFC所属、ポジションはフォワード(FW)、191㎝、通算18試合出場1ゴール1アシスト(2022~23)
*『アルマンド・ブロジャ』とも紹介される。
エリア内でゴール枠内にシュートを放つ決定力は高い。ドリブル突破も持ち味。大柄な選手ながらもスピードを持つため、足の速さで相手を置き去りにする。ターンやフェイントを使って、スピードやパワーのある選手を翻弄することもできる。前線からのプレスも積極的でサボることは少ない。しかし、ライン上で待ちすぎるところが玉にキズ。オフサイドを取られたら元も子もないので、裏抜けの技術を上げてほしい。あと、味方との共有力が低い点も少し見られる。ボックス内でのプレー選択を気持ちが先行して周りが見えなくなってしまう。メンタルコントロールの要因は分かりませんが、まだチーム再建途中のチェルシーの中で難しいと思うが、チームの団結力の低さにも要因があるだろう。
2020~ チェルシーFC/フィテッセ
2021~ サウサンプトン
2023~ チェルシーFC
2024~ フラム
モイセス カイセド
モイセス・カイセド(Moisés Caicedo, 2001年11月2日~)
エクアドル・サント・ドミンゴ・デ・ロス・ツァチラス県サント・ドミンゴ出身、チェルシーFC所属、エクアドル代表、ポジションはミッドフィルダー(MF)、178㎝、通算43試合出場1ゴール1アシスト(2022~23)
フィジカル、センスを両方あわせ持つ選手。相手を見てかわすドリブルができる、足裏を使って2タッチで蹴りやすい所にボールを置いている。そして、周りの状況判断が出来ている。味方奪った瞬間、ボール出す前、ボールの移動中、普通のプレイヤーが1回首振るときに、3回振っている。ボールと逆サイドの状況を把握するの上手く、プレーキャンセルもできる。動かすボールをキープできるタイプで、積極的に体をぶつけて奪いに行く。ニアゾーンランのタイミングや体の向きの作り方も上手いし、ただまっすぐ走るだけじゃなく、少し膨らんでクロスを受けにいくことができるため、エクアドル代表ではインサイドハーフ(IH)もプレーしている。機動力はあるが、広い範囲動くというよりも相手のボランチの前でタメを作ったり、ワンタッチでプレスかわしたりする技術が高いので、アンカーとして置くのが一番相性がいい。
2019~ インデペンディエンテ・デル・バジェ
2021~ ブライトン/KベールスホットVA/ブライトン
2023~ チェルシーFC
コルウィル
リーヴァイ・レマー・サムエルス・コルウィル(Levi Lemar Samuels Colwill、2003年2月26日~)
イングランド・サウサンプトン出身、チェルシーFC所属、ポジションはディフェンダー(DF)、187㎝、通算24試合出場3アシスト(2022~23)
*「レヴィ」と表記されることがあるが、実際の発音に準拠すると「リーヴァイ」が正しい。
守備面では、相手が二人いる状況でどちらにパスを出されても、すぐに守備のカバーが出来るようにパサーに対してヘソを向けて適切なポジショニングを取っている。攻撃面では、今どこに立っているとボールの出し手からパスをもらうコースがあって、次の受け手に繋がるのかを探せる。それは本職の左CBでのポジショニングを見ていても思うため左SBでも同様にプレーできるだろう。パスの精度も高いので、ビルドアップ時にショートパスと味方一枚抜いたキラーパスの両方を扱える。そしてこの選手最大の魅力は、攻撃時のポジショニングでの判断力。無理な攻撃参加をせず、味方WGと被りそうなときはあえて低い位置で待つ。その判断を間違えない。
2021~ チェルシーFC/ハダースフィールド・タウン
2022~ ブライトン
2023~ チェルシーFC
マロ ギュスト
マロ・ギュスト(Malo Gusto, 2003年5月19日~)
フランスのメトロポール・ド・リヨンのデシーヌ=シャルピュー出身、チェルシーFC所属、ポジションはディフェンダー(DF)、178㎝、通算22試合出場1アシスト(2022~23)
攻守ともに足のはやさが際立つ選手。守備では、スピードにのっている相手でも追いついてボールを刈り取り、攻撃面ではボールを持ってからの加速がはやい。しかし、一対一の状況に半身で対応してしまったり、ヘソを向けて守備しているときでも前傾姿勢であったり、股が開きすぎてしまう。半身で対応してしまうと、下手な相手であればヘソの向いている方向へ誘導できるだろうが、上手い相手であれば逆手に使われ、逆をつかれて抜かれ、その後の対応が遅れてチャンスを作られてしまう。
2020~ リヨンB
2021~ リヨン
2023~ リヨン/チェルシーFC
イアン マートセン
イアン・イーサン・マートセン(Ian Ethan Maatsen、2002年3月10日~)
オランダ・南ホラント州フラールディンゲン出身、チェルシーFC所属、ポジションはディフェンダー(DF)、167㎝、通算42試合出場4ゴール6アシスト(2022~23)
守備面では、相手にしっかりヘソを向けて当たりにいける。相手が次を考える前にプレスを厳しめにかけ、行動パターンを限定しボールを刈り取る。中盤での動きもいい。本職は左SBだが、ビルドアップ時には中盤の広い範囲をプレーすることが出来るユーティリティ性の高い選手。時には、トップ下(センターFWの下)の位置まで上がっていき、シュートや精度の高いパスをするプレーもみられる。
2019~ チェルシーFC
2020~ チャールトン・アスレティック
2021~ コヴェントリー・シティ
2022~ バーンリー
2023~ チェルシーFC
2024~ ドルトムント
デイヴィッド ワシントン
デイヴィッド・ワシントン(Deivid Washington de Souza Eugênio、2005年6月5日~)
ブラジル・ゴイアス州南部イツンビアラ出身、チェルシーFC所属、ポジションはフォワード(FW)、187㎝、通算22試合出場6ゴール(2022~23)
彼の特徴としては、フィジカルと正確なパス。恵まれた体格で相手を背負い、無理やりドリブルを行える理不尽さがある。そして、ボールを持っているときでも首振りで味方の位置を確認しながら、パスの出し所を探っていて、正確なパスを出せる。ドリブル技術がずば抜けいる訳ではないが、反発ステップを踏んで相手の逆をつけるところもある。相手に倒されてもすぐに起き上がって、プレーを続けようとする姿勢も好印象。改善点としては、守備での予測・判断がまだ遅い。相手のパスコースを予測して詰めれるようになれば、高い位置でカウンターを仕掛けることが出来るので良い戦術コーチに出会えることを期待している。
2023~ サントスFC/チェルシーFC
ロメオ ラヴィア
ロメオ・ラヴィア(英語: Roméo Lavia、2004年1月6日~)
ベルギー・ブリュッセル出身、チェルシーFC所属、ベルギー代表、ポジションはミッドフィルダー(MF)、181㎝、通算35試合出場1ゴール1アシスト(2022~23)
特徴としては、万能な守備とポジショニング。プレス耐性に強く、フィジカルが良いため潰されないし、相手の矢印の逆をつけるためプレス回避も長けている。それに、難しい体勢で奪いきれる強引さも持っている。そして、ポジショニングが良い。アンカーでボールをもらえる位置に調整できるバランスの良さがあり、味方にパスが入った時にはすぐにフォローに行ける。パスコースを読むのも上手いためパスカットできる位置に入り相手のプレーをせき止めている。運びでは、推進力を魅せているときも。攻撃面では、ボールを持ちすぎる時がある。わざとプレスされにいくような選手はいないでしょうし、強いチームと対戦する時には、ボールを取られてカウンターの起点にされてしまう。両足使える器用さがあるがパスの種類が少ない。アンカーの位置で味方WGなどにボールを散らせればチームの要になれるだろう。
2021~ マンチェスター・シティ
2022~ サウサンプトン
2023~ チェルシーFC
ルーカス バリストロム
ルーカス・バリストロム(Lucas Bergström, 2002年9月5日~)
フィンランド・パライネン出身、フィンランド代表、チェルシーFC所属、ポジションはゴールキーパー(GK)、205㎝、通算33試合出場(2022~23)
2m越えの巨大な体格でクロスボールを不安させることなくキャッチングしてくれる。セービングでも手の長さでセービングできる範囲が広すぎるのでPKであったとしても威圧感があるだろう。しかし、そのセービングで不安なことがあり、それはセービングでボールを流す方向。セービング出来たとしても、そのあとのセカンドボールを相手に拾われてシュートを打たれるプレーが多い。近い位置でも力をうまく受け流せる技術を高めれるようになってほしい。
2022~ チェルシーFC/ピーターバラ・ユナイテッド
2023~ チェルシーFC
最後まで読んでいただきありがとうございます!今回はチェルシーFCを中心に紹介させてもらいました。今シーズンの移籍市場では、選手整理がようやく落ち着き、前のチェルシーに戻れた感じがします。今シーズンは、カップ戦出場権獲得できるといいですね。期待の若手選手をウイイレ(イーフト)やFIFAなどのゲームで使ってみるのも楽しみの幅が広がるので、よかったらこのサイトを参考にしてみて下さい!Part4では、トッテナム・ホットスパーFCの選手を紹介していこうと思います!
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