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【レアル・マドリード】【トルコ代表】トルコサッカー代表の未来を切り拓くミッドフィールダー:アルダ・ギュレル

選手紹介

アルダ・ギュレルは、トルコサッカー代表の若き才能として注目を集めるミッドフィールダー。スキルフルなドリブルと視野の広さを活かしたプレースタイルで、攻守のバランスを保ちながらチームの中盤で重要な役割を果たしている。クラブチームでも成長を続け、代表としてのキャリアも順調に歩んでいる。そんなアルダの生い立ち、プレースタイルについて深掘りしていきます。

基本情報

アルダ・ギュレル(トルコ語: Arda Güler)

誕生日:2005年2月25日~

出身地:トルコ・アンカラ県アルトゥンダー

身長:175cm

利き足:左

主要ポジション:右ウイング

所属クラブ:スペイン(ラ・リーガ)/レアル・マドリード

トルコ代表歴あり

移籍

2014~ ゲンチレルビルリイSK(ユース)

2018~ フェネルバフチェ(ユース含む)

2023~ レアル・マドリード

生い立ち

幼少期とサッカーとの出会い

アルダ・ギュレルは、2005年2月25日にトルコのアンカラ県アルトゥンダーで生まれました。彼の家族はサッカーに深い関心を持っていたわけではありませんが、幼少期から彼はサッカーに自然と魅了され、家の近くでボールを蹴ることが日常的でした。特に、アルダが育った地域ではサッカーが非常に人気のあるスポーツで、近所の子どもたちと一緒にボールを追いかけることが、彼の最初のサッカー経験となりました。

アルダの才能が目立ち始めたのは非常に早く、6歳のときに地元のサッカークラブに入団することになります。この頃から、アルダは他の子どもたちと比較してその技術とセンスにおいて突出しており、特にドリブルやボールコントロールにおいて素晴らしい才能を見せていました。

サッカーキャリアのスタート

アルダが本格的にサッカーを始めたのは、イスタンブールの名門クラブであるフェネルバフチェのユースチームでした。フェネルバフチェはトルコ国内でも屈指のクラブであり、そのユースアカデミーは数多くの才能を輩出していることで有名です。アルダ・ギュレルは、10歳のときにフェネルバフチェのユースチームに入団し、そこで彼のサッカー人生が本格的に始まります。

フェネルバフチェのアカデミーでの生活は、アルダにとって非常に重要な経験となりました。彼はその卓越した技術と視野の広さを活かし、ユースチームの中でも一際目立つ存在となり、急速に成長していきました。特に彼のボールさばきやパス精度、ドリブルは、他の同年代の選手たちと比較しても群を抜いており、その才能はすぐにコーチ陣の目に留まりました。

フェネルバフチェでの飛躍

アルダ・ギュレルがフェネルバフチェのトップチームに昇格したのは、2019年のことです。15歳という若さでの昇格は、非常に稀であり、彼の才能がいかに優れているかを物語っています。トップチームでの最初の数ヶ月は、試合に出場する機会は限られていましたが、練習でのパフォーマンスや試合中のプレーで注目を集め、徐々にレギュラーの座をつかんでいきました。

フェネルバフチェでのデビュー戦は、2019年のシーズンに行われたスィヴァススポル戦であり、この試合でアルダはわずかな出場時間の中でもその才能を見せつけ、すぐにクラブのファンからも大きな期待を寄せられるようになりました。特に注目されたのは、彼のプレースタイルです。アルダは、ボールを持った時の冷静さと判断力、そして視野の広さが際立っており、攻撃の起点となるパスを多く供給しました。

レアル・マドリードへの移籍

アルダ・ギュレルは、2023年の夏にレアル・マドリードと契約を結び、移籍金は約2000万ユーロ(約28億円)と報じられました。この移籍は、彼の才能を早くから見抜いていたレアル・マドリードによるものです。移籍の背景には、アルダがフェネルバフチェで示したプレースタイル、特に彼の冷静なボールコントロールと高い技術が大きな要因となりました。また、レアル・マドリードは彼を将来のエースとして育てることを視野に入れた契約を結びました。

移籍当初、アルダは若干18歳という若さであり、名だたる選手たちが集まるレアル・マドリードでポジションを勝ち取ることは容易ではないと思われました。しかし、クラブは彼に非常に高い期待をかけ、アルダもまたその期待に応えるべく意欲的にトレーニングに励みました。

ラ・リーガデビューと成長の過程

アルダ・ギュレルがレアル・マドリードで最初に注目を浴びたのは、シーズン開幕戦を含む数試合において、途中出場での活躍でした。特に彼のデビュー戦は、2023年9月に行われたリーガ・エスパニョーラのセルタ・デ・ビゴ戦であり、この試合で彼はレアル・マドリードの攻撃に新たなダイナミズムをもたらしました。

その後もアルダは、レアル・マドリードでの出場機会を着実に増やし、特に中盤の攻撃的ポジションで活躍しました。彼のプレースタイルは、スペインリーグにおける速いテンポの試合にもよく適応しており、そのスムーズなボールコントロールや鋭いパスは、レアル・マドリードの攻撃に新たなアイデアを与えました。

トルコ代表入りと国際舞台への進出

アルダ・ギュレルが注目されるようになったのは、国内リーグでの活躍にとどまらず、トルコ代表のユースチームでもその才能を発揮し始めたからです。彼は、トルコ代表の各カテゴリー(U-16、U-17、U-19)でプレーし、特にU-19代表での活躍が目覚ましく、そのプレースタイルは多くのスカウトやメディアに取り上げられることとなりました。

アルダがトルコ代表のフル代表に初めて招集されたのは、2021年のことです。わずか16歳でフル代表入りを果たした彼は、その年の11月に行われたワールドカップ予選で代表デビューを果たしました。この時、アルダはトルコ代表の一員としてピッチに立ち、その冷静なプレーとゲームメイク能力を披露しました。彼のデビュー戦は、トルコサッカー界にとって大きな注目を浴びる瞬間となり、その後も代表における活躍が期待されました。

プレースタイル

攻撃(オフェンス)

アルダ・ギュレルのプレースタイルは、非常に冷静で計算されたものであり、彼の特徴的なプレーはその視野の広さ、パス精度、そしてドリブルにある。


視野の広さ

彼のすさまじい空間把握は、パスを受ける前と後の動きで明らかになる。ポジショニング中からパスを受ける前まで、必ずと言って良いほど周りを見渡している。相手や味方の位置、フリースペースなど自分が次にプレーするべき場所を把握することでワンタッチ目で局面を動かす可能性を秘めている。だが、それだけでなく、ボールを持った状態でも周りを見渡しながら前進が出来る。これはプロ選手でも難しい。普通であればボール保持時に相手が寄せてくれば、キープするためボールに集中し、頭が下を向いてしまうのが自然。その仕草をギュレルは、寄せきってくる直前までしない。このパーソナルエリアの狭さが傑出している。


パス精度とドリブル

この2つの技術の高さの根源は、先ほどの視野の広さ。それと、正対を基本とした姿勢だろう。ボールを受け、少しでも相手との距離があれば必ず進行方向に対して正対し、ヘソ下にボールを置く。正対を組んでいれば、相手と距離があれば味方へのパスコースが確保しやすく、距離が近くプレスをかけてきていれば相手に仕掛けやすい。ほかの特徴は、WGにポジションを置くとき、味方SBに対してのサポートも的確でチーム全体で前進する上での献身性もみられる。


今後の改善点

主にインサイドハーフが主戦場とみられ、ライン間にポジションをとり、裏抜けやセカンドボールの回収を狙っていると推測している。だが、プレーが共有されていないためポケットに侵入する動きをみせてもボールが来ないことがしばしば。これに関しては、プレー経験を増やして、味方とのタイミングをかみ合わせていくしかない。改善されるのは時間の問題だろう。

守備(ディフェンス)

攻撃的な選手としてだけでなく、守備の部分でも献身的なプレーを見せ、トータルでチームに貢献する選手です。


予想範囲内の守備技術

常にマークの選手の位置を首振りで確認し、攻守の切り替えがはやい。自分のミスから相手ボールになった場合など、カウンターを起こさせないために懸命に寄せにかかる。守備意識の低いドリブラーであれば、体力温存のために積極的にはプレスバックは行わない。

寄せが早く、パスコースを切りながらプレスを仕掛ける。相手陣内で守備するときには、首振りで周囲を把握しつつ、相手の出し手近くにパスコースが2つ以上ある場合、1つのコースを潰しつつ迂回しながらプレスにいく意識が高い。そのため、ギュレルのプレスから相手のパスミスが生まれ、相手のタッチが大きくなったところをスライディングで刈り取るなど、ショートカウンターにつながることもある。


今後の改善点

基本、寄せは早いが詰め切らない。相手の目の前まで迫っていくのに潰しにはいかない。そのためプレスの連続性が感じられず、二度追いして守備をする動きが少ない。まあ、監督から要求されていないのかも。もう1つ気になったのが、相手に正対した状態で寄せに行くところ。守備での体勢としては横向きになることを推奨している。スペインサッカー界隈では、アカデミーの頃から相手に正対を組んでボールを持つことを意識付けされている。そのため、ラ・リーガの選手は正対することでパスコースを作りやすいこと、相手がプレスにいきづらい体勢であることを知っている。(だからギュレルは潰しきれないのか。)では、正対する相手にはどうするか。相手に対して、横向きになり寄せていく。正対してくる相手であれば、自分の斜め後ろへのパスコースを2つ確保しているため、横向きになることでパスカットする足を伸ばしやすく、一方をより効果的に消せる。

後は、時間が解決しそうなところで言えば、マークの受け渡し。どこまで相手に対してマークをつけ続けるのかに迷いが見られ、受け渡しのタイミングがずれ、ポジションがかぶるシーンが少なからずある。これに関しては、プレー経験とプレス時のコミュニケーションを増やして感覚を育ていくことが求められるだろう。 


アルダは、特にバルセロナのレジェンドであるアンドレス・イニエスタを尊敬しており、そのプレースタイルにも影響を受けていると語っています。イニエスタのように、狭いスペースでのボールコントロールと視野の広さを活かしてゲームを作り上げることを目指しています。

まとめ

アルダ・ギュレルは、トルコサッカーの未来を担う若手選手として、その才能と努力で多くのファンを魅了しています。彼の生い立ちから現在に至るまでの道のりは、非常に順調であり、今後さらなる成長が期待されています。フェネルバフチェでの活躍やトルコ代表でのプレーは、彼にとって重要なステップであり、これからのキャリアにおいてさらなる高みを目指していくことでしょう。アルダのサッカーに対する情熱と才能は、トルコサッカーを世界の舞台で再び輝かせる力を秘めており、今後の活躍が非常に楽しみです。

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