新しい選手が冬に移籍してきたことで、これから活躍しそうな選手たちに期待が膨らんでいると思います。そこで、今回はフランスのリーグアンで個人的に「期待する若手選手」にピックアップして紹介したいと思います!
*あくまで個人的な分析などをまとめているので、もし不足なところがあれば、お問い合わせフォームからご意見頂けると幸いです。
*通算成績=リーグ戦、カップ戦の合計
*2002年1月1日以降(21歳以下)
FW(フォワード・攻撃)
カリムエンド
アルノー・カリムエンド=ミュインガ(フランス語: Arnaud Kalimuendo-Muinga、2002年1月20日~)
フランス・シュレンヌ出身。コンゴ民主共和国の国籍も持つ。フランスU21代表。スタッド・レンヌ所属。175cm。通算38試合7ゴール5アシスト(2022~23)。
攻撃:速いだけじゃなく頭が良い。相手の前に入って、一回チラ見せしてから背後に回って裏抜けする技術がある。巧みなドリブルでスルスルと抜けていけるし、ヘソの向きで相手をだまして裏をつくこともできる。少しおぼつかないが、ファーを狙う体勢からニアにゴールを決めるプレーもみられ、シュートのバリエーションがある。
守備:前プレが緩い。ハーフウェイラインから下に降りくるところをほとんど見ない。ボール近くの相手にマークつく以外フォローできるところが見つからない。あれだけ守備意識がない(みせていないのかも)ということは、攻撃への体力温存として監督による戦術的な守備放棄なんだろうと推測する。
2020~ PSG/RCランス
2022~ レンヌ
MF(ミッドフィルダー・中盤)
ザイール・エメリ
ワレン・ザイール=エメリ(フランス語: Warren Zaïre-Emery, 2006年3月8日~)
フランス・モントルイユ出身。フランスU21代表。パリ・サンジェルマンFC所属。178cm。通算35試合3ゴール(2022~23)。
攻撃:共有力が高い。ビルドアップで、相手2枚の間にフリーで入ってパスを受けやすい位置にポジショニングしたり、受ける直前に首を振るので、パスコースを常に予測している。足下の技術も高い。へそ下からボールを離さずにドリブルを仕掛けてくるので、相手はファールのリスクを気にして足が出しづらい。そして、アウトサイドでサイドに展開したりなど、パスのバリエーションもある。へその向きで相手をだまし、ドリブルでかわすこともできる。
守備:守備に枚数が足りてないときに降りてきてくれたり、プレスをかけてボールを奪う(相手のパスコースの予測が的確)だけでなく、その先の味方へのパスコースも考えた上でプレスに行くので、エメリがいると攻守の切り替えが早くなる。足が特別速いわけではないがスプリントもする。セットプレーでの守備は、相手をロックし切れていない、フィジカル負けするときがあるため改善が必要。
2020~ PSG:パリ・サンジェルマン(ユース)
チェルキ
マティス・ラヤン・チェルキ(Mathis Rayan Cherki, 2003年8月17日~)
フランス・リヨン出身。オリンピック・リヨン所属。フランスU21代表。177cm。通算39試合5ゴール6アシスト(2022~23)
攻撃:トップ下や右WGで起用されることも多く内と外自由にポジションを取る。パスやクロスの精度が高い。足下の技術が高いので、ペナ内でこねてゴールを決めるプレーもみられる。味方との共有力高い。ワンツーの連携でパス精度も併せて落ち着きがあるので、味方がほしいところにワンタッチでパスを出せる。上半身を反らし気味に蹴るのでシュートをよくふかす。
守備:ネガティブトランジションが早く、頑張って自陣まで戻ってくれる。サイド二枚で組んで、相手WGへの守備参加もしてくれる。焦るとタックルしてかわされてしまうことがあり、瞬間的な判断力のところでムラがある。だいぶセンス型のせんしゅなので、首振りは少ない。なので相手のパスコースをあけていたり、パスコースの限定の仕方が単調でわかりやすい。
2010~ ASサン=プリエスト/オリンピック・リヨン(ユース)
DF(ディフェンダー・守備)
レニー・ヨロ
レニー・ヨロ(Leny Yoro、2005年11月13日~)
フランス・サン=モーリス出身。LOSCリール所属。フランスU21代表。190cm。通算19試合1アシスト(2022~23)
攻撃:落ち着いてパス回ししながら首振りが多く、状況把握に長けている。ビルドアップの意識は伸びしろあり。ロングパスでサイドに展開できるようにすると攻撃の起点になるので、ドリブルやパスのバリエーションを増やすことでボールを持ったときの選択肢を増やす。
守備:しっかり相手をロックする、優れたマンマーク能力とポジショニングが持ち味。チームメイトとの連携を重視し、適切な位置につく。空中戦でも強く、セットプレーの際には安定している。プレッシャーをかけミスを誘発。相手のボールを奪うタイミングがよく、クリーンなタックルが多い。その反面、泥臭く寄せていったり、突っついて相手にプレッシャーを与えるのは得意ではない。上半身を起こしながら守備をするのはとても良いが、股が開きすぎ。歩幅を狭くしてプレスに行くことで股抜きされないように改善が必要。
2021~ LOSCリール(ユース)
イサーク・トゥーレ
イサーク・トゥーレ(Isaak Touré, 2003年3月28日~)
フランス・ゴネス出身。U21フランス代表。FCロリアン所属。206cm。通算25試合1ゴール(2022~23)。
攻撃:強靱な肉体、ロングパスの精度、ビルドアップのときの推進力の三拍子をもつCB。ボールにタッチする直前で首振りすることで、相手がプレスに来ていてもかわせる。相手に正対してパスを出すので選択肢が多い。ショートパスは、三人目の動きを読めていないときがあり、送った先で相手のプレスに引っかかることがある。
守備:はやい、でかい、読みが良い。ラフなボールなら軽々とクリアできる。クリアする先も、中ではなく外に出してくれるので相手のプレーを遅らせる。とにかく足のリーチが長い。常人なら届かない距離をパスカットできる。WG対策で、もう一枚と組んで守備。味方との共有力も高い。横からタックルにするので相手はパスの選択肢を限定されてしまい、非常に厄介。
2022~ ル・アーヴル/マルセイユ
2023~ オセール/FCロリアン
チアゴ・サントス
チアゴ・カルヴァーリョ・サントス(Tiago Carvalho Santos,2002年7月23日~)
ポルトガル・リスボン出身。ポルトガルU21代表。LOSCリール所属。175cm。通算35試合7アシスト(2022~23)。
攻撃:ドリブルで抜き去る技術と速さが特徴のSB。持ち味は、ポジショニングの修正力だろう。無理にオーバーラップして相手陣地に突っ込んでいくことがない。ビルドアップの時でも上がりすぎず、味方のCBとの間を保ちつつ、パスを受けやすい位置にいることが多い。
守備:守備でもポジショニングの良さが光っているが、声かけが少なく、コミットメントが低め。中に絞りすぎて大外に相手が余っていることがあり、守備のずれ遅れにつながる。首振りせず、ボールウォッチャーになりがちで背中に相手を入れてしまう。相手を視界に入れているときは、しっかりロックしている。攻守で、空間把握能力は鍛えていく必要があるだろう。
2015~ スポルティング(ユース)
2017~ エイラス(U17)
2018~ サカベネンセ(U17)
2019~ エストリル(U19)
2023~ LOSCリール
今回は、フランス・リーグアンの若手選手を中心に紹介していきました。イサーク・トゥーレ選手のプレー動画を見ていて、こんな理不尽なCBは対峙したくないなと、無意識に選手目線で観察してしまうくらい良い選手でした。期待の若手選手をウイイレ(イーフト)やFIFAなどのゲームで使ってみると楽しみの幅が広がるので、よかったらこのサイトを参考にしてみて下さい!最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント